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モルガン・スタンレー:雇用報告が景気後退を示唆すれば、S&P500は底を割る恐れ

モルガン・スタンレー:雇用報告が景気後退を示唆すれば、S&P500は底を割る恐れ

ブルームバーグの報道によると、モルガン・スタンレーの投資部門リーダー、マイケル・ウィルソン(Michael Wilson)は、アメリカ経済が景気後退に陥ることがなければ、S&P500指数は2週間前に底を打っていた可能性があると述べた。逆に、景気後退が確認されれば、底を割る可能性が高いと警告している。ウィルソンは、実データが景気後退を確認するまで、S&P500指数は5000~5500ポイントでの範囲で推移する可能性があり、雇用報告が最も重要な観察指標になると指摘した。

CNBCが報じたところによると、ホワイトハウス国家経済委員会のケビン・ハッセット(Kevin Hassett)局長は4月14日に、アメリカは今年100%景気後退に陥ることはないと語った。アポログローバル管理のチーフエコノミスト、トルステン・スロック(Torsten Slok)は4月20日に、現在の関税政策が変更されない限り、アメリカが今年景気後退に入る確率は90%に達すると繰り返した。

ファクトセット(FactSet)の上級アナリスト、ジョン・バターズ(John Butters)は4月17日に、S&P500指数の今後12カ月のボトムアップ予想を6704.67ポイントに下方修正し、前回の6805.81ポイントを下回った。バターズはまた、S&P500のPER(予想利益に基づく)は19倍で、5年平均(19.9倍)を下回り、10年平均(18.3倍)を上回っていることも指摘した。

ウォール街のアナリストたちは、2025年第2四半期から第4四半期のS&P500構成企業の利益年増率をそれぞれ8.2%、10.8%、10.3%から7.2%、9.7%、9.3%に下方修正することを期待している。S&P500指数は4月21日、2.36%下落し、5158.20ポイントで取引を終え、4月8日以来の安値を記録した。年初からの下落幅は12.30%に拡大している。ヤーデニー・リサーチのエドワード・ヤーデニー(Edward Yardeni)社長は、今後2年間にS&P500指数のPERは17倍から20倍の範囲に落ち着くと予測しており、アメリカ経済が景気後退に陥れば、S&P500指数のPERは17倍を下回る可能性があると述べた。ヤーデニーは、重大な金融危機が発生しない限り、連邦準備制度(FED)が利下げを行う可能性は低いとも付け加えた。