著者：Amber L.H. Huang／現在も旅中 Currently Out of Orbit

先日、台湾に帰り、友人と以前の会社があった南京復興商圈の近くで会いました。通り過ぎた道を歩き、ほぼ毎日通った場所で、景色は変わらないのに、私はまるで別世界にいるように感じました。一見何も変わっていないようですが、内面的に多くの言葉では表現できない変化を経験しました。

以前よく行っていたレストランはそのままですが、私が一人で夕食を取り、人生について考えた静かなコーナーもまだ存在していますが、今の私はシンガポールの忙しい生活のペースの中で、精神的なタイムカプセルに投げ込まれ、更に遠くの道を歩き、様々な世界を見てきました。この3年間の旅路は、出発する前には想像できなかったことです。挑戦や苦労もありましたが、この旅を振り返って、やっぱり「価値があった」と信じています。

以下は私が最も貴重だと考えているいくつかの収穫です。特にこの文章を通じて《換日線》の読者の皆さんと共有したいと思います。

商業用不動産投資の分野において、シンガポールと台湾の投資観と操作方法は大きく異なります。それは制度設計や市場の位置付けの違いを反映しています。私が現在従事している不動産投資の仕事を例にとると、台湾は金融規制が非常に保守的であり、特に資金の海外流出に対する制限や審査メカニズムが複雑かつ長いです。そのため、国内の投資家は国際的な優良プロジェクトに参加する際に、タイミングよく行動することができず、良い機会を逃してしまうことが多いです。

これに対して、シンガポールは市場の視点を世界に向けており、特にアジア太平洋を中心にしています。シンガポール政府は長年、アジアの金融センターとしての地位を積極的に築いており、多くの国際的な資金が国内市場に流入しています。

範囲が広がるにつれて、仕事の強度も増していきます。市場には独自の規制やマクロ経済リスクが各々存在し、地政学や為替市場、賃料、市場動向の変化を常に追跡しなければなりません。しかし、このような環境は投資家や資産管理者の視野を大きく広げ、より広い視野と戦略を訓練することによって、異なる市場のリスクと報酬をバランスよく考えることができます。

シンガポールでの仕事の中で最も貴重な体験の一つは、世界中の人々と共に働き、衝突し、学ぶことです。この国際的な都市での毎日が専門性の鍛錬だけでなく、異文化理解の洗礼でもあります。こうした文化の衝撃や対話は、私が世界を見る視点を無言で変えることになりました。

世界はあなたにその姿を自発的に教えてはくれません。あなたが自分の足で行かなければ、人生の境界は地図上にはなく、私たちの思考の中にあることを発見することができます。外に出て、自分の目と心で世界を感じることが、その甘酸っぱさや苦さは独自のあなたを築くための最高の栄養です。