トランプ氏がEUに対する50%関税の猶予を決定 米国株が全面上昇

米国のトランプ大統領(Donald Trump)は、EUに対する50%の関税を猶予することに同意したと発表し、これにより米国株は火曜日(27日)に大幅に上昇しました。ダウ工業株30種平均は740.58ポイント(1.78%)上昇し、43,343.65ポイントを記録し、連続4営業日の下落に終止符を打ちました。標準普及500種株価指数は118.72ポイント(2.05%)上昇し、5,921.54ポイントで取引を終えました。また、ナスダック指数は461.95ポイント(2.47%)上昇し、19,199.16ポイントに達しました。テスラなどのテクノロジー株が特に際立ったパフォーマンスを示し、株価は約7%上昇しました。
トランプ氏は25日の声明で、EU委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長の要請に応じて、50%の関税の施行期限を7月9日まで延長することを明らかにしました。彼は先週、6月1日からEUに50%の関税を課すと提案したことが市場の懸念を引き起こしました。アメリカ経済会議のハセット(Kevin Hassett)議長は、「今週中にもさらなる合意が見られると予測しています」と述べました。その日の発表された米国5月消費者信頼感指数は予想以上の結果となり、市場の感情をさらに高めました。テクノロジー株だけでなく、米国スチールの株価も約2%上昇しました。月曜日は米国のメモリアルデーの祝いのため、株式市場が休場だったため、火曜日の取引は短縮取引週の初日となり、市場は全体的に上昇しました。標準普及500中、9割を超える構成株が上昇し、小型株のラッセル2000インデックスも約2.5%上昇しました。
Sincerus Advisory のディレクターであるライアン(Dann Ryan)は、「長い週末が今日の急上昇を生むエネルギーを蓄えたようです。以前の取引を揺るがした貿易緊張は急速に解消されました」と述べました。今週は、Oktaのようなクラウドセキュリティ企業の決算に注目しています。FactSetのデータによると、現在、標準普及500の構成銘柄の95%以上が決算を発表しており、そのうち78%が市場予想を上回っています。投資家は、強力な株式市場の触媒の出現を待っているようです。Trivariate Researchの創設者パーカー(Adam Parker)は、「強気か弱気かに関わらず、誰もが株式市場に対して強い自信を持っていないようです」と報告書の中で述べています。
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