NVIDIA、TSMC、MediaTekの給与比較分析

NVIDIAは台湾での求人件数が世界で3位である。新卒の修士課程を修了した者には150万元以上の年収を提供し、主任エンジニアには550万元以上の給与を支給している。一方、TSMCやMediaTekも負けじと、高い給与を提示していると推測されており、TSMCの平均年収は約300万元、MediaTekの3、4年の経験を持つエンジニアは、ボーナスや利益分配を含めて年収200万元以上となっている。
TSMCを例に取ると、修士以上の新入社員の基本給はそれほど高くはなく、昨年の平均月給は約6.5万元、大卒の新入社員は4.3万元にも満たない。しかし、TSMCのボーナスや利益分配がその全体の給与の魅力となっており、今年初めに2024年度の社員業績賞与と報酬の総額が1405億9256万元に達すると発表された。台湾の社員数は約7万人で、1人あたり平均200万元を超えることになり、結果として平均年収は200万元から300万元以上の水準に相当する。
一方、台湾のIC設計業界のトップであるMediaTekによれば、最初の年の年収が200万元を超える可能性があるとしており、年数や能力の向上に伴い、年収は230万元以上に緩やかに上昇する見込みだが、NVIDIAには及ばない。しかし、NVIDIAは台湾のテクノロジー業界の給与ランキングでは上位に位置しているが、アメリカでの同社の給与水準には大きな開きがある。NVIDIAがアメリカのSEC(証券取引委員会)に提出したデータによると、同社のアメリカの従業員の年収中央値は30.1万ドルで、台湾ドルに換算すると904万元に近く、NVIDIAの台湾での主任エンジニアの給与よりも60%以上多い。これに対してNVIDIAは詳しい説明をしていないが、ほとんどの台湾の外資系テクノロジー企業は、各国の子会社の給与は所在地の給与水準や同業の給料状況を考慮して決定されると述べている。台湾の物価がアメリカ、特にシリコンバレーよりも低いことを考慮すれば、このような差異があるのは正常であると言える。
NVIDIAのアメリカの従業員の年収中央値は一見魅力的だが、同じくシリコンバレーにあるGoogleやMetaの従業員の給与水準はNVIDIAを上回っている。Googleが今年初めにSECに提出したデータによると、従業員の年収中央値は約33.2万ドルで、前年度から5%増加している。また、Metaは2023年度における従業員の年収中央値は37.9万ドルに達している。
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