水冷技術が新時代を迎える!奇洪、5月の収益が98.8億ドルに急増、87%の成長

AI水冷技術による需要の高まりを受け、散熱モジュールメーカーの奇洪(3017)は、5月の収益が98.8億元に達し、前月比で8.5%、前年比では87%の急成長を記録しました。
これまでの5か月間の総収益は423.21億元に達し、前年比では64.2%の増加で、同様に歴史的な高値を更新しました。多くの米系機関投資家はAIサーバーのビジネスチャンスを見込み、奇洪の目標株価を最高820元に引き上げており、「加碼」と評価しています。
最近のレポートでは、別の米系機関投資家がASIC AIサーバーの注文が引き続き強いと予測しており、奇洪の2025年の運営の成長を推進する主要因となるとしています。全体の収益は年40%の成長が期待されています。また、2024年から2026年の1株当たりの利益(EPS)予想を37.85元、45元、54.92元に引き上げ、目標株価も750元から815元に引き上げ、「加碼」を再確認しました。
しかし、供給面では、奇洪の沈慶行会長が株主総会で、中国が最近施行したレアアースの輸出規制がファンや冷却器などの製品供給に影響を与えると認めましたが、会社は事前に在庫を確保しているため、短期的な供給には問題はないとしています。今後供給中断が発生する場合、代替材料を使用するか、中国内部からの補充が必要になる可能性がありますが、コストが上昇する可能性があることにも触れています。
将来の展望として、沈会長は2025年が「水冷元年」になると述べ、NVIDIAなどのASICサーバーの登場により、水冷技術の適用が継続的に成長するとしています。現在、同社の生産能力は顧客の需要に遠く及んでおらず、ベトナムでの土地購入と工場建設の申請を行っており、今後の関税政策の変化に応じて、いつでも生産拡大計画を開始することができるようにしています。
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